こんにちは、ダチョウ倶楽部リーダーの娘の肥後千暁(ひごちあき)です。今回の記事では、元二世タレントの私が、二世タレントについて熱く語らせていただこうと思います。
昔から芸能人の子供は何かと問題児扱いをされる風潮がありますが、私が二世タレントとして活動して引退後、次々と二世タレントさん達が問題を起こしてしまいました。中には真面目に頑張っている二世タレントも多く存在しますが、どうしても立て続けに問題が続くと悪目立ちしてしまいますね。
二世タレントブームに乗っかれずに、そそくさと芸能界を引退した落ちこぼれ二世タレントの私ではありますが、笑
世間の皆様が「二世タレントどないなっとんねん!」と思う点を、私が詳しくお話できればと思います。
ちなみに、私が芸能界を引退した理由はこちら↓
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今だから言っちゃいます、芸能界を引退した理由
こんにちは、ダチョウ倶楽部リーダーの娘の肥後千暁(ひごちあき)です。今回の記事では、今だから明かしちゃう、本当の芸能界を引退した理由を書かせていただきます! 普段は厳しい両親(特に母)でしたが、私の夢 ...
まず、芸能人の子供と言っても色々種類がある
親が芸能人と言っても、色んな芸能人がいます。俳優、女優、ミュージシャン、お笑い芸人etc...それから、今現在売れているか、一発で終わった人か、そもそも売れていない人か、というのも大きな差になります。今回の記事では、ある程度知名度のある芸能人の子供について書いていこうと思います。
ちなみに、自分で言うのもアレですが、私の父はダチョウ倶楽部のリーダー・肥後克広ですから、日本の芸能界の中ではかなり知名度がある方だと私は思っています。よく「あの一番地味な人でしょ?」とは言われますが、そうです一番地味な人です。(娘を目の前にして、皆さん結構な割合で悪気なく失礼なことを言ってきます。笑)そんな地味な父ではありますが、ネタは全部父が書いているんですけどね(ドヤッ)(画像・真ん中)
ただ、私の場合は父の芸風もあり、悲しいことにお姫様扱いされたことは一度もありません。むしろゴミみたいな扱いも受けたことがあります。笑
きっと、俳優さんや女優さん、ミュージシャンの子供だったらまた別世界だったと思います。
そもそも、私は芸能人の子供に生まれてきて物心ついた時からそれがコンプレックスでもありました。(兄や妹は違うのかな?)むしろ、周りの大人が怖くて仕方がなかったです。そのエピソードについても後ほど書いていきます。
芸能人の子供に生まれるメリットとデメリット
まず私が言いたいのは、私たち二世タレントは親を選んで産まれてきたわけではありません。たまたまイケメンに産まれてきた人、たまたま背が低く産まれてきた人、それと全く同じことです。
下半身デブ&短足の私には、美脚のモデル体型の女性に産まれたらどんなメリットがあるのかデメリットがあるのか全く想像ができません。多分、芸能人の子供というのはそれと近しいと思います。きっと皆様には想像できない部分が多いと思いますから、詳しく解説します。
芸能人の子供のメリット
芸能人の子供に生れたからには、どんなに良い事があるだろうと皆様も想像が膨らみますよね。ただ、このメリットについては親の教育方針によって大分差が生じてきます。私のケースも含めて書いてきますね。
金銭的に恵まれている
芸能人の子供と言ったらこれ!いつでも好きなものを買ってもらえたり、毎月のお小遣いが桁違いに多かったりするイメージがありますね。実際、私がお仕事で他の二世タレントさんにお会いした時に感じたことは「いい暮らししてるな〜」でした。笑 着ている服も、バッグやアクセサリーも年齢に似合わない物が多かった気がします。
もちろん学校も私立の名門学校が圧倒的に多い気がします。(芸能人の子供は私立に入れる風習があるらしいです。私はバリバリ区立でしたが笑)多分、アルバイトも経験がない方が多い気がします。だって、親が援助してくれれば働く必要ありませんから。
ちなみに、私の場合は超絶厳しい母親のお陰で、私は超ドケチ&お金に貪欲な人間に育ってしまいました。笑 もちろん、他の二世タレントさんでも質素にコツコツと暮らしている方も多いとは思いますが(私ほどケチケチした方にはお会いしたことないですけど)この金銭的感覚については、親御さんの教育方針が大きく左右すると思います。
周りがチヤホヤしてくれる
芸能人の子供というだけで、周りの大人が目をキラキラさせて何もしていないのに褒めてくれたりします。同級生からも「お前の親って芸能人だろ?いいな〜」なんて言われたりして。自分は何もなし得てないのに、まるでスター気分。中二病。(言い過ぎた、笑)
ただ、子供の時は素直に喜んでしまいますよね。まさにお坊ちゃま&お姫様です。
まあ、私は子供の頃からこじらせていましたから、そんなチヤホヤしてくる人たちが怖くてたまらなかったんですけどね。笑
親と一緒に出かけるとお店の人が色々とサービスをしてくれる
行きつけのお店だったり、親御さんが相当有名人だとお店の人も色々とサービスをしてくれます。(だからサイン書いて♪と言われることも多いです)
私の場合は父親は沖縄県出身ということもあり、父の里帰りに沖縄へ行くと国際通りがちょっとした騒ぎに。沖縄のおばさんたちがサータアンダギーを大量に袋に詰めて「いいから!いいから!」と言ってプレゼントしてくれた記憶があります。今はそんなことないんだろうなあ〜。サータアンダギーって本当に美味しいですよね...笑
芸能人と会える
これも、親御さんの教育方針が大きく影響しますね。ご自宅に芸能人のお友達を連れてくる親御さんだったら、子供ながらに芸能人と会えることが多いと思います。あとは、仕事現場に子供を連れて行ったりするパターンもありますね。そこでまた、周りの大人がチヤホヤしてくれたり。今思えばそんなのお世辞なんですよね。笑
ちなみに、私の父は子どもたちを芸能人に一切会わせませんでした。(新築祝いに上島さんと寺門さんが来てくれたくらい。私は当時3歳なので記憶がありません。)ですから、私の場合は芸能人に初めてちゃんと会ったのは18歳くらい。私が芸能界に進みたいと話した時、父のマネージャーさんが仕事現場へ連れて行ってくれました。芸能人を前にした私は、完全にド素人反応。やっぱり興奮しますよね。笑
好きなミュージシャンのライブチケットやサインなど貰える事がある
親が好きなタレントさんやミュージシャンと一緒の仕事をした時、たまにサイン入りのCDをもらって来てくれたりします。中には、コネクションを使ってライブを関係者席で楽しんだりすることも出来ると思います。私の父ですら何度かありましたから、親御さんがミュージシャンの場合はもっとすごいんだろうな〜羨ましい!笑
芸能界でも一般社会でも、親の名前を使えば一瞬だけ注目してもらえる
どんな世界もコネクションは大事ですね。二世タレントと呼ばれる人も、多くは親の名前を使って芸能界デビューをした方が多いのでは?私もその一人。
最初は親の名前を伏せるか誰しもが悩みますが、周りの大人は「使えるもんは使っとけ」と迷いなくアドバイスをしてくれました。確かに一瞬注目はされますし、注目されるということは大きなチャンスなわけです。それを物にできるかどうかが勝負。もちろん、私はチャンスを全く物に出来なかったので、こうやってお菓子を食べながら記事を書いているんですけどね。笑
ちなみに、親が芸能人でも一般の企業にお務めの方もたくさんいらっしゃいます。でもやはり、そういう方も営業マンだったりすると親の名前を使う場合が多いと思います。実際にそうやって営業をしにやってきた方も知っていますよ。(以前、私のアルバイト先に営業をしに二世さんが来てくれました。名前は伏せます。笑)
芸能人の子供のデメリット
さて、随分メリットがたくさんありましたね。自分で書いていても結構あるじゃん!なんて思いました。笑
ただ、私にとってデメリットも多く存在すると思います。まあ、このデメリットをデメリットだと感じない方もいるとは思うのですが、これは個人差があると思います。あとは環境も大きく左右すると思います。では、解説していきますよ!
世間知らずに育つ可能性大
これは、本当に警鐘を鳴らしたいです。
芸能界は、一般社会では考えられない常識の中で物事が進んでいきます。ですが、親が芸能人だとそれが"普通"になってしまうため世間知らずに育ってしまう可能性があります。まさに、芸能界しか知らない人間になってしまいます。
あと、親御さんも「自分の子供には苦労をさせたくない」という親心もあり、必要以上に甘やかしてしまうパターンが多いようです。子供が何か問題を起こしても「自分が芸能人だから、子供も大きな負担なんじゃないか」と優しくしてしまうんですね。
ハッキリ言います、全然可哀想じゃないです。笑 毎日食事が取れて、お風呂に入れて暖かいベッドがある。充分幸せだと思います。
あとは、周りの大人もチヤホヤするだけで、怒ってくれる人が少ないこともあると思います。また、親が芸能人だと、一般常識だったり一般的な金銭感覚などを学べる機会が少ないのが現実。(特に両親とも芸能人だと尚更ですね)
ちなみに、先程お話したとおり私の母親は超スパルタお母さんだったので、金銭的な感覚やマナーについては教育熱心ではありましたが、子供の進路については甘やかしてしまったのかなと思います。というのも、母も父と出逢う前までは女優をしていましたから、子供の夢を応援してくれました。
しかし、私からずればもっと芸能界に入ることに反対して欲しかったですね。私は幼い頃から、母に「あなたには会社勤めは難しいと思う。OLにはなれないよ。」と言われて育ってきました。(実際は私みたいな人間でもOLは務まったんですけどね!笑)振り返って思うことは、芸能界以外にも仕事はたくさんあるし、会社員の毎月決まった月収はどんなに幸せなことなのか、芸能界は別にそんな楽しい仕事じゃないよってことを、教えて欲しかったです。笑
自分は特別な存在だと勘違いする
幼少期にチヤホヤされて育ってしまったら、そりゃあ勘違いしてしまう人も多くいるでしょう。”自分は特別な存在なんだ”と思い込んでしまいます。それに、なんの苦労も知らずに簡単にテレビに出演してしまったりすると、勘違いにどんどん拍車が掛かってしまいます。
そもそも、容姿や性格は子供に遺伝しますが、子供と親は全く違う人間です。美人女優さんの娘が、必ずしも美人だとは限りませんし、イケメン俳優さんの子供だって父親と同じ顔面クオリティを受け継ぐ可能性なんて、決して高くはないのです。なのに、幼少期から周りに煽てられるわけですから「自分には才能があるはずだ」と勘違いしてしまうんですね。
確かに才能がある方ももちろんいらっしゃいますが、それは親の遺伝ではなく自分自身の才能だったりします。(二世タレントが親とは別分野で活躍するパターンも多いですよね!)
なぜ何も成し遂げていないのに、そんな風に思ってしまうのか...笑
これはまさに、二世タレントの病だと思います。笑 こればっかりは難しいですね。夢破れて気づくパターンも多いですし、そのまま気づかずに過ごしている方も多いと思います。
親目的で悪い人たちが近寄ってくる
これは本当にトラウマの連続です。笑
私は敏感な方なのですぐ気付きますが、気付かない人はそのまま利用されてしまうケースもあると思います。悪い表現だと、詐欺師に近いです。最初はニコニコ近づいてきて、急に距離感を縮めてきて、何故か家に上がりたがる。笑
きっと私を通して芸能人の私生活や、親と仲良くなって何かよくわからないコネが欲しいのかもしれませんが、そういう人は本当に信用ならないです。(特に怖い宗教団体さんが近寄ってくる傾向あり)
子供の頃は特に、学校の入学式やクラス替えがあるたびに「私と仲良くしたいのか、芸能人の子供と仲良くしたいのか、どっちなんだろう?」と毎回震えていました。笑
ちなみに、私の母親も知り合いやママ友から何度も高額なものを売りつけられそうになっていました。全部断っていましたけどね。笑
悪意のある異性が近寄ってくる
これは私がお笑い芸人の娘だったから、ということも大きな要因にはなるとは思いますが。笑
上記でお話した通り、ミーハーな人や興味本位で言い寄ってくる異性が多いです。別に本気で自分のことを好きなわけではなく、”芸能人の子供と付き合っている”という事実が欲しいだけなんですね。
特に私なんかの場合、学生時代に男子達の間で「肥後なんてちょろいっしょ!」とか言われてたらしいです。笑 今思い出しただけで胸糞ですが、本当に男性不信になりました。ですから、今は素敵な旦那さんと結婚出来たから良いけど、結局は婚活中も私が芸能人の娘であることは伏せていました。じゃないと、まともな男性と付き合えないです。(っていうか信じられない)
婚活についてはこちら↓
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鬼の婚活デビュー
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ちなみに、私の知人で親が芸能人ではないのですが有名な方の息子で、当時の彼女に100万円近く盗られてしまったと嘆いている方がいました。(もちろん息子はそんな大金を払えるわけがなく、親御さんのポケットマネーです)当時彼は21歳だったかな?まあ、彼も簡単にお金を貸したらダメですよね。二世は呆れるほどに純粋なんです。笑
自分の知らない人が自分のことを知っている
これは子供の頃はとても恐怖に感じていました。下校中に突然、知らない人から「肥後さんの娘でしょ?」と話しかけられるのです。小学校を入学したばかりの時も、後ろでヒソヒソと「あれダチョウ倶楽部の娘なんだよ」と言われるんですね。
そもそもお前誰だよ。笑
昔は今みたいにネットも普及していませんでしたから、知らない人に自分の素性が知られているということが、本当に怖かったですよ。帰宅する時、自宅のドアを開ける時も、いつも目の前で立ち止まられて、じっと見つめられるんです。お願いですから、立ち止まらないで...怖いから...。それに、当時は小学生の女の子をターゲットにした性犯罪も多かったですし、本当に本当に怖かった。(当時、鍵っ子を狙った性犯罪が多発していました。防犯ベルもない時代でした。)
何もしていないのに、二世タレント嫌いな人から超ディスられる
幼少期には、突然声を掛けられ「芸能人の娘だからって調子に乗るな!」と罵声を浴びせられることもしばしば。大人になり、私がインディーズでバンド活動をしていた時には、初対面のおじさん(自称業界の偉い人)から「あんたの親はすごいだろうけど、あんたは何も成し遂げてないただのお子ちゃまだろ。調子に乗るなよ。」など、普通に言われます。笑
アルバイト先でも、私が二世タレントということに気づいた途端、「芸能人の娘?何でこんなところで働いてるの?冷やかし?」仕事でミスをしてしまうと「これだから二世はろくな奴いねえな」と本人に言うんですね。笑
ネットで叩かれるならまだしも、直接言われるとさすがに萎えますね。周りの心ある人は「羨ましいからだよ〜相手にしないの!」なんて慰めてくれましたが、私は何とも言えない憤りを感じていました。ですから、私の場合は基本的には親が芸能人であることは隠しています。そっちの方が何かとスムーズなので。
どうして二世タレントには不祥事が多いのか?(犯罪・薬物など)
※画像は愛猫です。笑
ここ数年の間に二世タレントの不祥事が相次ぎましたが、私からすれば「何やってくれてんの!?」です。笑
正直、普通の生活を送っていれば、不祥事は起こさないはずです。私だって、何から何まで真っ当に生きてきたわけではありまっせん。親に言えないことだって、たくさんしてきました。(ごめんなさい。笑)でも私の中でもポリシーがあって、人を傷つけないこと、他人様や親に迷惑を掛けないことの2つです。
きっと不祥事を起こしてしまった二世タレントさんたちは、自分の行いによって多くの人を傷つけ、一番大切にすべき親に計り知れない迷惑を掛けてしまうことを想像出来ていなかったのかもしれません。
だって、今や子供の不祥事が原因で親の仕事もゼロになる時代です。親の仕事がゼロ、自分も犯罪者になって復帰不可能になったら、今後どうやって生活をしていくのでしょうか。
薬物の不祥事が多いのはなぜ?
正直、私が今まで生活してきた上で薬物を誘われたことは一度もありません。
ただ、二世タレントに限らず、若い人たちの間では簡単にドラッグが手に入る時代。(一昔前はクラブで売買されていたり、パーティーに置いてあるクッキーやキャンディーにドラッグが入っていることもあったそうです)
きっと二世タレントの方も同じで、クラブや大人のパーティーに参加した際に、ドラッグの関係者に関わってしまったのかな?と思います。まあ、何にせよドラッグは一瞬で自分と家族の一生を壊してしまいますから絶対にしないように!
私が実際に経験した、辛かったエピソード
※画像は愛犬です。笑
ではここで、私が幼少期〜今までで経験してきた、自分的にか辛かったな〜というエピソードを紹介します。これは、私の両親も知らないんじゃないかな?
ただ、あまりにもダークな内容過ぎてテレビ番組でも取り上げられませんでした。以下は全て実話です。
ちなみに、読むと結構グロッキーになるかもしれませんので、ドロドロしたお話が苦手な方はスルーしてくださいね!
トラウマ級!恐怖の焼肉屋のおばさん
私が4歳か5歳の頃、家族の行きつけの焼肉屋さんがありました。当時は妹はまだ産まれていませんでしたから、両親と小学校低学年の兄と幼稚園生の私の4人で毎回食べに行っていたのですが。
そこの焼肉屋のおばさんが、いつもお店の入り口で満面の笑みで父と母を迎い入れてくれました。そして毎回、兄と私に「良い子だからサービス♪」といってお菓子をくれるのです。この段階で両親は「いいおばさんだな」なんて印象を受けるでしょう。ところが、問題はここから。
兄と私がトイレに行こうと子供だけで席を離れた時のことです。焼肉のおばさんが、兄と私の手を引っ張り、両親から見えない場所へ私たちを連れていき、毎回必ずこう言うのでした。
そのお店に行くと、毎回毎回、私たち兄弟を捕まえては嫌味を言う焼肉おばさん。目がギョロっとしていて、本当に毎回怖かったです。
理解能力もない子供を捕まえてストレスのはけ口にでもしていたのかな?申し訳ないですが、人として終わってます。笑
いじめられっ子人生スタート。
※七五三の時だと思います。笑顔が下手ですね(^^;)
私が幼稚園生の時のこと。私は生まれながらにして、とってもいじめられっ子でした。ただ私が相当バカだったのか、自分がイジメられているとは気づいていませんでしたので、当然母親も私がイジメられていることには気付きませんでした。(何故か自分がイジメられることは当たり前だと思っていた^^;)←草食動物が肉食動物に襲われるのと同じ感覚です。笑
イジメが本格的に始まったのは、大体4歳くらいから。ある女の子2人からターゲットにされていたのですが、殴る蹴るの暴行、指を踏みつけられる、髪を引っ張られる、服の中に砂を入れる、「いなくなっちゃえ」「消えろ」「死ね」などの言葉の暴力もありました。今思い返すと、4歳5歳の女の子がそんなイジメをするなんて、サイコパスみたいですね。笑
当時、父は人気絶頂期でしたから、幼稚園内でもママたちが私のことを話題にしていたんでしょうか。ママ達が私を遠目から見て、「千暁ちゃんって独特よね」とヒソヒソ話をしているのをよく覚えています。独特も何も、周りの人たちは私にとって皆んな敵でしたから、休み時間もずっと机の下に隠れて絵を書くことが自分を”痛み”から救う術だったのです。そりゃあ大人から見たら根暗で独特な女の子ですね。笑
ちなみに、そのいじめっ子の2人の女の子とは、中学校で再会してしまうんですね。まあ、あちらはイジメたことは覚えていないでしょうし、私も思い出したくないので3年間一言も話しませんでした。笑
ちなみに余談ではありますが、小学校も壮絶なイジメを経験しました。親が芸能人だからなのか、私が天性のいじめられっ子なのかは知りませんが、とりあえず、このイジメは親を巻き込む大事になってしまいました。(言葉や暴力、性的なイジメまで)ごめんね。お父さん、お母さん。(^^;)
最悪な片想い、地獄の結末。
中学1年生のとき、違うクラスの子で片想いをしている男の子がいました。(ほぼ一目惚れ)私の時代はメールが主流で、私は携帯電話は持っていなかったのでパソコンのメールでその男の子とやり取りをしていました。ある日のこと、その子からメールが。
※当時はめっちゃピュアでした。笑 でもきっと可愛いって言われて嬉しかったんだと思います。(バカ)
上記のやり取りの後、しばらく経ってからのこと。知らないメールアドレスからメールが。
当時、チェーンメールがとても流行っていたので、いたずらメールかな?と思って無視していたのですが、その後も色んなメールアドレスから続々とメールが。
不安な日々が続き、一大イベンドのバレンタインがやってきました。私は早めに登校して、片想いの子の机の中にチョコレートを入れて、ドキドキと1日を過ごしていました。(どうしてアイツを疑わないの!?根っからのダメンズウォーカーです。笑)
そして下校時、学校の廊下で男子達が大声で笑いながら何かを蹴っていたので、通り道でしたから横目で覗くと...私のあげたチョコを5人くらいの男子が踏み潰していました。そして5人に指示したであろう彼(片思い中)が、ニヤニヤしながら私を見ていました。(私は無反応のままスルー)その日の夜、彼からメールが届きました。
この時、中学1年生の私は悟りました。「あ〜私は男運がないんだな。もう恋愛はやめよう。」
こうして私の中学時代は恋愛は皆無の学生生活になりました。笑(その間、女子からのイジメも多々ありましたが超長くなるので割愛します。笑)
ちなみにその出来事の後、ある女子から声をかけられました。
本当、幼稚園〜中学校までは闇時代でしたね。笑
嫌な思い出は忘れてしまうタイプなので、中学生までの記憶はほとんどありません。同級生とすれ違っても顔も覚えてないと思います。ごめんなさい。笑
スピーカー男
バンド活動をしている時に出来た彼氏。年上の人で一般の方でしたが、その人には付き合った当初は、『私がバンド活動をしているから、私と付き合っていることは本当に信頼出来る人にしか言わないでね』と話してありました。納得がいかない様子の彼でしたが、案の定、周りの人にま〜ペラペラと話していたようで。笑
親のことはもちろん、私といつキスをしたか、どんな胸のサイズだったかまで。(小さくて悪かったな!笑)しかも、私の性的なコンプレックス部分まで周囲の人に話していたようです。私は見世物か?(かなり怒ったけど逆ギレされた。笑)
結局、彼が他の女を匂わしてきたのでお別れしました。笑
二世タレント嫌いな経営者
バンドを引退して、ある動物カフェでアルバイトとして働くことになりました。そこは社員登用を行っているとのことだったので、私もプライベートを切り捨てて一生懸命働いていました。まだオープンしたばかりのお店で、売上もなかなか伸びない中、何件かテレビの取材が入った時、その時に初めて私が二世タレントであることを経営者に告白しました。(ロケの段取りとか全然知らなさそうだったので)
テレビの取材班の中には、私が以前仕事でお世話になった事のあるスタッフさんもいましたから、番組のスタッフさんに出演枠について交渉したりして、アルバイトではありますが広報としても頑張っていました。(売上が低迷していたので動物たちのためにも私も必死でした)また、父も私の仕事に応援してくれて、お店に挨拶に来た際にサインを書いてくれました。
そんな中、ある日、経営者に呼び出されました。すると、経営者からこんな言葉が。
その場には、他の従業員の女の子も居て、私は大人3人に囲まれて総攻撃を食らってしまったんですね。
何故ここまで大事になってしまったかと言うと、あるスタッフが「あの人、絶対にあの子に手出してますよね!?」と話してきたので、私も否定せずに「うーん、分からないけどねえ」と答えてしまったのが運の尽きだったんでしょうね。笑
(ちなみに、噂される女の子と経営者は、いつも閉店後は他のスタッフを先に帰らせて2人きりで過ごしていました。深夜に2人きりで数時間過ごし、経営者が車で女の子を家まで送っていたとのこと。また、経営者が運転する車の助手席にはいつもその女の子がいました。女の子も肩がざっくり開いた服を着て「これから彼氏とデートなんです♪」といって経営者の車に乗っていったり、恋バナをしていても「彼氏とは毎日のように会ってるんです」←終電を過ぎても経営者と一緒に居るのにどうやって夜に彼氏と会うんじゃ!笑とペラペラ話すので、周囲にはモロバレ状態でした。流石に私もフォロー出来ない状況になっていました。笑)
さすがにここまで嫌われてしまうと、今後もここで働けそうになかったので退職することに。次の日、お店に行くと連絡ノートに経営者が私の悪口を散々書いていて、父の書いてくれたサインは店の入口から外され物置の端に移動されていました。
まるで父親を侮辱された気分でした。経営者には『周りのスタッフには円満退社したことにしろ』と言われましたが...さすがに私の精神状態も持たず、その日はちゃんと働いて、父のサインを抱きながら帰宅。あと数日働く予定ではあったのですが、欠勤してそのまま退職しました。(既に私が出勤しなくても大丈夫なシフトに組み替えられていましたので、他のスタッフには迷惑は掛かっていないはずです)
この件については、私もいい大人なのにごめんなさいと両親に謝罪しました。
後日談ではありますが、私が退職した後に動物が1匹死んでしまったらしく、経営者が「この店に初めて動物が死んだ。肥後のせいだ。」と言っていたとのこと。ハッキリ言います、感染症の検査も何もしないで店に連れてくるからだろ。笑
自宅が荒らされ放題(盗難・イタズラなど)
まず、一昔前はうちの実家は観光名所のようでした。一軒家なのもありますが、地元の人なら”あそこが肥後の家”というのは皆が知っています。笑
そのため、ドアに唾やガムを吐かれたり、玄関前の花は荒らされ、タバコのポイ捨て、消化器を撒かれる、ベランダに打ち上げ花火が飛んでくる、自転車が何度も盗まれる、時間問わずピンポンダッシュ、玄関前に怖そうな若者がたむろする、怪しい郵便物がポストに入っている、盗撮などの行為が全く絶えませんでした。
あまりにも状態が酷かったため、母が玄関に防犯カメラを設置したところ、少しは収まりました!(オススメですよ、笑)
今では、父がベランダで洗濯物を干してると、知らない人が「肥後さ~ん」と声をかけてくるので、父も「はーい」なんて返事をしたり。笑
今は父も昔ほどチヤホヤされなくなったので、そういうイタズラもほとんどありません。笑 本当に良かったです。笑
愛犬が毒殺
※若かりし父と愛犬ナナ、当時4歳と私と当時7歳の兄。
今まで経験してきた中で、一番辛い出来事です。当時、私が4歳くらいの時。ゴールデンレトリバーの『ナナ』という女の子のワンちゃんを飼っていました。我が家で初めて迎い入れた犬です。約21年前の出来事ですから、当時は犬は外飼いが多い時代でした。もちろんナナも外飼いの犬になり、毎日うちの玄関に居ました。
ナナはとても人懐っこい子だったので、近所の人たちにも愛されていましたし、当時は父と一緒にテレビ番組にも何度が出演していました。今考えれば、芸能人がセキュリティのない一軒家に愛犬を外飼いしているなんて、有り得ないですよね。(両親は一生悔いると言っています)近所の犬好きさん達からは愛されていたナナですが、当然、犬嫌いな方も居たはずです。
ある日、ナナが血尿を出して、ぐったりしてしまいました。どんどん痩せ細り、血尿が止まらない状態。大好きな食事もしてくれません。動物病院へ連れて行ったところ、症状を見る限り『”除草剤”もしくは”猫いらず”などの毒物を飲まされた症状です』とのことでした。父はナナと散歩する時、拾い食いは絶対にさせてはいませんでしたし、除草剤が撒かれていそうな所へは連れて行っていないと言っていました。根拠があるのでこの話を書きましたが、当時の私たちは、安全への認識不足により自分たちの愛犬を守れなかった憤りと悲しみに明け暮れるばかりで、責任追及をすることはしませんでした。
産まれたばかりの妹を、自分の大切なボールであやしてくれていた優しいナナ。かくれんぼをした時、犬小屋で一緒に隠れてくれたナナ。闘病中の近所のおばさんを、いつも励ましてくれたナナ。精一杯治療を試みましたが、血尿が出て1週間ほど経ち、息を引き取りました。享年2歳半でした。
ナナが亡くなった後、何人もの方が涙してくれました。たくさんの方がナナにお花を手向けてくれました。それ以降、両親はこの出来事がトラウマになってしまい、しばらくは犬を見るだけで辛かったといいます。
今は3代目の愛犬と一緒に過ごしている我が家ではありますが、外飼いは二度としないと心に決めています。愛犬家の皆さん、外飼いは絶対にやめましょう。
私が思う、芸能人の子供で良かったこと
今まで暗い話で申し訳なかったです(^^;)ここで、芸能人の子供に生まれて良かったことも書いていこうと思います!
親が出演した番組の裏側エピソードを聞ける
よく、バラエティ番組でタレントさんが話した時に大人の事情でピーっと音声が入ったりしますよね?(放送禁止用語だったり裏話の時に実名を出す場合など)
視聴者側からしたら気になって仕方がない部分を、父が出演している番組を見ていると直接聞けるので、それが密かに楽しかったりします。もちろん、私も芸能人の娘ですから、ピーの部分を友達に言ったりネットには書いたりはしません。笑
芸能人の子供ですから、ルールは守りますよ!笑
ロケ弁を持って帰ってきてくれる
テレビ局のお弁当って、結構豪華なんですよ。特に、年末やスペシャル番組の時は、すごーく良いお弁当が出ます。でもこれ、食べない場合は破棄されてしまうので、父が子どもたちが喜ぶからと言って、いつも持ち帰ってきてくれます。笑
親がCMに出演した際にその商品をプレゼントされる事がある
これも私的にすごくテンションが上がります。笑
前にガムのCMに出演させていただいた際には、ガムを箱で3つくらい頂きましたし、先日はファストフード店のCMにも出演した際にはクーポン券などかなりの数をいただきました!自分で大量買いするより、プレゼントで貰ったほうが何百倍も嬉しいんです。まさに、私のビンボー症がフル回転しちゃいますね!笑
ダチョウ倶楽部のネタ作りに参加
私が子供の頃は、父はネタを書く際には自分の部屋にこもりっきりでしたが、最近になってリビングでネタを書くようになりました。
父がネタを書き終えると、「これどう?」と台本を渡されるので、私と妹で「これが流行ったのは一昔前だよ」「このセリフは上島さんじゃなくて寺門さんが言ったほうが面白くない?」なんて話しています。
正月番組で、ダチョウ倶楽部がそのネタをやっている姿を見ると、娘の特権だな〜なんて嬉しくなりますね。笑
父親が道端で倒れてしまった時、すぐ知らせが入る
数年前、父が愛犬の礼音(れおん)と自転車で散歩に行った時のこと。父曰く、犬のテンションが上がってしまい、勢い良くグンっと前に進んでしまったらしく、父はリードを握ったまま自転車で転倒。顔から落下してしまったらしく、うつ伏せのまま気を失ってしまったとのこと。その際、通りかかった人が「肥後さんですよね?」と声をかけてくださったようで(本人は気絶中)たちまち通行人の方が大集合。
一人の通行人の方が家まで来てくれ、母親が現場へ直行。現場についた頃には、通行人の方の素晴らしい連携プレイで、既に救急車が到着。病院で検査をしたところ、顔に大きな怪我をしただけで、脳などは大丈夫でした。
もし意識不明のまま倒れていたら、その間に犬が逃げてしまって迷子になっていたら。本当に通行人の方々に感謝の気持ちと、同時にお父さんが有名で良かった、と思った出来事でした。(本当にありがとうございました!)
色々書いたけど、ちゃんとしている二世はたくさんいる
自分自身が二世のくせに、二世タレントについて散々書いてしまって申し訳ないです。笑
ただ、私がお会いした二世の方たちでも、素敵な方はたくさんいらっしゃいましたよ。それこそ、テレビ番組では「親にこうしてもらった。凄いだろ!」みたいに武勇伝を話している二世タレントの方も居ますが、皆さん裏では全くそんなことはなくキチンとされていましたし、親御さんの教育が素晴らしいんだなと感じる方が多かったです。
それに、タレント一覧本などを見れば分かるように、芸能人は数え切れないほどいますから、当然芸能人の子供だって数え切れないほどたくさんいます。その中で、親と同じ芸能界を選ぶ人もいるでしょうし、もちろん一般社会で頑張ろうと奮闘している方もたくさんいると思います。
数え切れないほどの芸能人の中で、たまたま芸能人の子供が不祥事を起こす。当然、メディアだって大きく取り上げるでしょうし、世間では「だから二世はクズなんだ」という印象になってしまうのも、仕方がないことだと思います。同じ芸能人の子供として、私もとても残念に思います。
ですから、芸能人の子供は世間では嫌われる対象であることには間違いはありませんが、否定する前に、まずその人自身をちゃんと見て欲しいのが、二世の本音ですね。
芸能人の子供は宿命を背負っている
先程も書きましたが、子供は親を選べません。私たちは芸能人の子供として生まれる運命でこの世に生を受けました。
私たちは、何に挑戦をするにも周囲から色んな事を言われます。「あんたの親はたまたま成功できたけど、あんたは2世でも成功するとは限らないんだよ。失敗したら親が迷惑するんだよ。」これを、何十人の人に言われます。笑
中には、二世タレントでジャニーズや大人気アイドルグループに入った方も数名いますが、とても勇気がいることだと思います。何もしなくても注目が集まることはとても素晴らしいことですが、少しでも結果を残せないと失敗作だと罵られてしまうからです。
そして地味に傷つくのが、親が芸能人だと「母親は美人なのに、全然美人じゃない」「父親はイケメンだったのにブスだ」など、外見のことも散々比べられます。もし私の親が超美人女優だったら、メンタルが持たなかったでしょうね。笑
親が芸能人なのであれば、子供も親のイメージを傷つけないように日頃から世間体をとても気にしますし、少しでも油断をすると「親が芸能人だから甘やかしているのね。教育失敗したね」と言われてしまいますから、私も親の名前は絶対に傷つけたくないので、私自身が死ぬまで親の名前は汚さないと心に決めています。
私だって、未成年でも夜遊びをしたかったし、大人になればナイトワークの誘いもありました。(バンド活動は本当にお金がかかる!ですから本当に羨ましかった。笑)でも、父親にはいつまでもお笑い芸人として活躍して欲しかったので、そういうことは一切手を染めていません。私たち二世は、親の一部なのです。
最後に
これからも、どんどん二世タレントさんがデビューすると思いますが、どうか私の書いた記事を読んで、少しでも皆様が二世タレントへの見方が変わりますように。長文を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!